アラスカ・デナリ(マッキンリー)No4
5月19日 晴れ→昼前から爆風
C4(メディカルキャンプ)滞在

夜はとても寒かった。さすがに標高4000mを越えてきたことはある。羽毛服などのデポ品を雪から掘り出しとけば良かったとも思ったが、後の祭りである。昨日は疲れていた掘り出す気力が無かった。朝の最低気温は確実に氷点下20℃を下回っていたと思う。マイナス25℃〜マイナス30℃近くいっていたのではないか。テント内は霜でバリバリ、シュラフやシュラフカバーも濡れ・・・。

5時頃、テントから顔を出すと、フォーレイカーやハンターが朝焼けに染まり鮮やかだ。カメラを取り出し激写するもいやはや寒くて寒くて・・・。今日は昼過ぎから標高5000mぐらいまで高所順応をかね荷上げに行く予定だったので、ウトウトしていたが9時頃に太陽光がテントに当たり始めると、霜は一気に溶け出し、テント内は雪まみれに。。

昨日のデポ品を掘り起こし整理などをしてると、昼前くらいから風が強くなり、テントが煽られ・・。こりゃあいかんと言うことで、意を決して外に出て補強するも危険を感じ・・・、宮西さんを呼びひたすらブロック雪を囲い、積み上げテント周りを補強。爆風の中、なんやかんやと2時間以上もやっていた。嘘のように静かでブロックの大切さをこの極地で痛感・・・。その後はスイスの男性と談笑。

当然この日の荷上げは持ち越し。アタックキャンプに上がって行ったグループも大半がこの風に引き返してきた。夕方、レンジャーがやって来てあれこれ話す。予定などを聞かれ、情報を聞いたりする。自分らは個人隊で英語も喋れない、注意グループのひとつだろうけど・・(苦笑)天気の事などいろいろ教えてくれありがたい。このレンジャーとはC1からずっと一緒だが、お客をガイドするがてらいろいろ見回ってるらしい。頂上アタックも一緒だったりして。今日は結果的には荷上げができなかったが、良い休養になったと思う。6日目にして初めてのレストだ(笑)日程的には順調でサミットを何度か狙えれるはず。
あとはお天気次第である。お天気が悪ければ絶対に登れない。1回で決めたいので、お願いしますよ・・・!

5月20日 晴れ
C41015→1520ヘッドウォール→1600標高5000m1710→1805C4

昨日ほどではないけど、寒い朝。シュラフやシュラフカバー、テントは霜でバリバリ…。夢は何回か見たけど、今までの中では良く寝れたと思う。この高度(4300m)にも順応したきたみたいだ。
今日はヘッドウォールの上、標高5000m付近まで荷上げ。10時15分頃にC4を出発する。前後には結構な人。すぐ隣にテントを張っているアンカレッジ在住のジェドさんパーティと前後して登る。休憩中にジェドさんの相方がナルゲンボトルを落とすが、なんとそれを後方の宮西さんがキャッチ(笑)雪の斜面で運よくキャッチできたけど、でも結構危険なことかも。落石みたいなもんだからな。さらに登って行くと前に倉岡ガイドや近藤健司ガイドらのグループをガイドしたと言うアメリカ人の国際山岳ガイド氏にも出会い、そのお客さんは日本語が少し話せる女性だった。

ヘッドウォールのフィックスロープはすごい渋滞。結果的に1時間以上待ったのではないか。。すごかった…。ブルーアイスの斜面をユマーリングして登る。エベレストもこんなんなんかな・・・と想像しながら。渋滞していて、自分のペースで登れないので、やたらに疲れた。。ヘッドウォールを登りきり、稜線を100mくらい登った所に荷物をキャッシュ(デポ)。

しばし眺めを堪能。風もなく穏やかで気持ちが良い。ハンターやフォーレイカー、そして巨大なカヒルトナ氷河が素晴らしい。デナリの頂上稜線もだいぶ近づいてきた。結局は1時間以上も標高5000mにはいた。とても良い順応になったと思う。

下りはあっという間。フィックスロープは懸垂下降をせずヒマラヤで教わったアームラップで一気に下った。この時間でもハイキャンプを目指す登山者で登りのロープは大賑わい。すれ違いざまに5人くらい(主に山岳ガイド)と談笑する。1人でガンガン下ってたからな・・・。登りで5時間かかった道をわずか55分で下ってしまう(笑)

日が長いので、シュラフを干したりまったりする。20時にジェドさんが無線で天気予報を聞いていたが、どうもいまいちなようで・・・「でも明日上がって、最大5日くらいはファイナルキャンプで粘るよ!」と笑顔で言ってた(笑)僕らも明日上がる予定。食料も十分上げたし、5日は粘れるはず。後は天の神様が微笑んでくれるかどうか・・・信じて待つ…我々に出来るのは人事を尽くして天命を待つ、それだけである。
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