南米大陸最高峰・アコンカグア(6962m)No3
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[1月27日朝、キャンプコレラより仰ぐアコンカグア(6962m)。白い嵐・ビエントブランコによる地吹雪が凄まじい。]

1月27日 暴風雪→晴
キャンプコレラ(5900m・C3)→サミットプッシュ・アコンカグア(6962m)中止→プラサデムーラス(4300m・アコンカグアBC)


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午前1時頃うっつらうっつら寝ていたら、白旗さん夫妻に起こされ少し話をする。お二人は午前2時頃から山頂アタックを予定していた。しかしながら雪は止んで星空が綺麗とのことだが、結構な積雪量で今夜のアタックは中止し、今後の天気予報もわからないし、BCからまだ登り返してくるのは大変とのことで、とりあえずもう1日停滞し様子を見るという。出発前の天気予報では28日から崩れる予報であるが、予報は予報、なにもわからない。お二人の方針を聞き・・・昨夜は予想外の雪の振りっぷりに、今回は諦めBCまで下り、再起にかけようと思って寝たはずが、ちょっと揺らぐ・・・

しばしぼーっと思う。
ここは日本から遠く離れた南米大陸、昨秋のネパールヒマラヤのこと(アマダブラムのこと)、そして少々無理をしてでも好条件の26日にアタックできなかったものか・・・
過ぎた話も脳裏をかすめ悶々として・・とりあえず外に出てみる。
雪は深い。しかし空には満天の星空・・・。アコンカグアのシルエットも見える。ここで行かなければ、また失敗するかもしれないぞ・・・とどこか内面からの声が聞こえたようなしないような、、、
1人でも行ってみるか・・・そんな気になってしまう。そんなわけで登山靴を履いてラッセルをしてみる自分がいた。少し歩くもその積雪(新雪が30cm以上、膝まで潜る所も)に・・・ここは標高6000m、初めての山・大きな山、単独行・・・我に返る。
風に吹かれながら満天の星空に浮かぶアコンカグアのシルエットを見て・・・
この気持ちはなんだろう。山とはなんだろう・・・。とにかくこの状況下でアタックするのは無謀すぎるので中止し、明るくなったらBCへ下ろうと思います。BCにいる宮西さんの様子も気になるし。

今は午前4時25分。
テントの中でシュラフに包まりながら、今の気持ちを正直に書いた。こんな事を書いている時点で山というよりも自分自身に負けているのだけど、また再起にかけよう・・・

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午前6時のテント内気温はマイナス15度ほど。吹き込んだ雪も相成り、テント内はバリバリである。いろいろと濡れてしまった。日本の冬山でも単独行でこんな状況は厳しい・・(苦笑)
5時過ぎからアタックに行く外国人登山者数名。自分の場合は好条件時に遅くても4時出発を想定していたのに、この状況下でこの時間スタートで登頂目指すならばビバーク覚悟だ。仮に登頂しても、手足の凍傷なんかになる危険性は十分あるだろうし、そうなれば一生もんだ・・・

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そんなことを考ていると、夜が明けてくる。外は強風に雪が舞い上がり地吹雪状態。これがビエントブランコか?!意を決して写真を撮るも、これはすごい!!
体感温度は何度だろか・・・ここはほんとに真夏の南米大陸?!・・とにかく寒い。
地吹雪がいくらか弱くなるのを見計らい9時頃から意を決してテント撤収。白旗さんに手伝っていただき、なんとか準備完了。

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プラサデムーラス(アコンカグアBC)まで下る途中も宮西さんの気配なし。そしてBCに下りたら、まさかの事実を知る。。

インカ社に天気予報を見がてら26日に山頂アタックをし、本日下山されてきたヒマラヤ観光の方々を訪ねると、リーダーの井本さんから「キャンプコレラの直下で君の友達と会ったよ」という衝撃的な言葉。。。
なんと宮西さんと入れ違いになってしまったようだ・・・井本さんチームも天候の急変などもありほとんどの方が登れず、下山は厳しく大変だったようだ。

そして最新の天気予報を見ると明日、明後日は好天予報。。予報は見事に変わり28、29日の雪マークは消え、好天予報。風も弱そう。数日はベースで休憩して、2月に入ってからの好天予報時にラッシュアタックしようと思っていたものの、下った主な理由である宮西さんは既にC3で、天気予報も明日、明後日の好天予報・・・
井本さんには天気予報第一だし、同じことを日本出発前にマウント・阿蘇さんにも言われたっけなぁー・・・。
2月に入ってビエントブランコが続いたら、そこで登山終了である。悔いだけが残るだろう。なぜか昨秋のネパール・ヒマラヤ、アマダブラムのことを思い出していたりした。あの時のやり場のない悔しさが、アコンカグア挑戦へと繋がった。

BCに下りた翌日に再びC3まで一気に登るのは・・・
少し迷ったけれども、挑戦しないで後悔するのは嫌だったので、明日C3に戻ることに決定!なにやってんだろ、自分・・(笑)

1月28日
プラサデムーラス(アコンカグアBC)725→カナダ915→1115ニドデコンドレス1130→1400くらいキャンプコレラ


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夜が明けてくるも静かなBCを出発!というと聞こえは良いけど、昨日全装備担いで下ってきた標高差約1600mを再び上がるとか・・。しかもここは日本には無い高所。
一晩かぎりの滞在となった標高4300mのプラサデムーラス(アコンカグアBC)でさえ、空気が濃くて元気になった気がしたもんなー。プラサデムーラスでは偶然、アコンカグアを登りにきていた佐々木さんとも出会い、たまたまエージェントが同じでテントが隣だったこともあってお話をしたが、下りてきた翌日に再びC3に上がるとか、僕がやっていることにはびっくりだろう。

順調に登り6時間半くらいでC3に入る。ゆっくりを心がけたつもりが、標高差1600mほどの道のりを良いペースで登ることができた。白旗さんと宮西さんのテントを発見して安堵する(笑)
絶好のアタック日和である本日は多くの登山者がアタックしているようで、白旗さん夫妻も宮西さんもアタックしているようだ。白旗さんは既に戻ってきておられ、まずは僕の再登場に大変びっくりさせられるも・・(笑)トラバースまで行かれたらしく、いろいろと道の情報を教えていただく。実は今回とんぼ返りなことと明日のアタックにかけようと思っていたので、宮西さんのテントに同居させていただくつもりで、テントはBCにあえてデポ・・・。万が一の場合はベルリン避難小屋に行くつもりでいた。

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C3に到着し、雪から水をたくさん作り、いまだ帰ってこない宮西さんを迎えに行く。
昼までの晴天が嘘のように、小雪が舞っている。登っていき下山してくるすれ違いの外国人に聞いてみると、もうすぐJapaneseは下りてくると言う・・・
はたして、超疲労困憊の宮西さんが下山してくる。僕の登場に驚きながらも、とにかくお疲れなようで・・・僕の持参したテルモスのお湯が超美味いとか。話を聞くとグランカナレータの途中まで行ったとか。
宮西さんにとっての最高標高だし、身体は一杯一杯な様子。テントに戻り、テント同居を快諾されるも、男2人で1〜2用テントはまさにぎゅうぎゅう詰め。。お疲れなとこすみません!でも、水作りなど面倒なことをやらなくて大変助かるとも。

さて、明日は自分がアタックする番!前回はアタックしようとするも白い嵐・ビエントブランコに阻まれBCに下山。そしてこうしてすぐ戻ってきた(笑)お天道様を信じて頑張りたい!夕暮れには雪も止み、美しい夕焼けを見ることができた。

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