南アルプス・甲斐駒ケ岳黒戸尾根No2

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[標高差2200mの黒戸尾根、ようやく見えた甲斐駒ケ岳の頂。]

2月5日  

七丈小屋→八合目→甲斐駒ケ岳(2967m)→黒戸尾根→竹宇駒ヶ岳神社

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夜中、風が強かった。
テントも揺れたが、朝には収まる。

先行者を追って、ワカンをつけ七丈小屋を出発。
しばらくは急斜面の急登。
トレースはあるが、時々踏み抜きなかなかにつらい。

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森林限界を抜ければ、斜面はクラストし歩きやすい。

ふと何かの気配を感じ、よく見てみると2羽の真っ白な雷鳥がいた。
真っ白でほとんど動かないので、見つけづらい。
後続のRさんに言うと、Rさんは一生懸命探し、そして喜んでいた。

雷鳥を見る背からは、太陽が昇ってきた。
6時40分、いつ見ても素晴らしいご来光。
1日の始まり。眼下には寝静まる甲府盆地の街並み。

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これから辿るルートが一望。
九合目の鉄の剣もよく見える。

黒戸尾根の核心部を前に一段と気が引き締まる。

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黒戸尾根八合目。

ここまで登ってきてようやく南アルプスの主峰群を見ることができる。

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早川尾根アサヨ峰の上に並ぶ、南アルプスの主稜線。
北岳・間ノ岳さらに塩見岳・・・

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鳳凰三山の肩には富士山も。

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振り返れば鋸岳(左)や遠く北アルプス。

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いざ黒戸尾根の核心部へ。
ここからは鎖や梯子、雪稜の連続。

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単独行の方が先行。
トレースに助けられるが、二番手も時にはまり少々つらい。

厳しい道が続く。

黒戸尾根核心のルンゼを登り切り、安定したところで一枚。
単独行の方とRさんが登っている。

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ルンゼから少し登れば、黒戸尾根九合目。

大岩に二本の鉄の剣が突き刺さる。
信仰の道、甲斐駒ケ岳黒戸尾根を象徴する光景だ。

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その右手には雪をまとい険しさをあらわにする摩利支天。

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通称・いるか岩で一休み。
風も無く、絶好の登山日和である。

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赤石沢奥壁。
圧倒的な迫力!!

こんなところを登る人が世の中にはいるのがなかば信じられない・・・

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いるか岩を過ぎ緩やかに登っていけば、やがて頂上が見えてきた・・・!!

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甲斐駒ケ岳(2967m)山頂。
標高差2200mを登っての頂は素晴らしい!

頂上では先行の単独行の方に出会い、ラッセルを感謝する。
この方はじつに強かった。追いつこうにも追いつかない。
ひたすらラッセルをしていただいてしまった。
自分もこうでありたい。もっと強くならなければ。

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頂上からは360度の素晴らしい展望。

まず目がいくのは、やはり北岳。
塩見岳や遠く荒川三山も良く見える。

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優美な仙丈ヶ岳とRさん。

仙丈ケ岳は実に美しい。

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伊那谷の向こうには中央アルプス。
さらに木曽御嶽山や加賀・白山(右最奥)も・・・

眼下には山腹を走る南アルプススーパー林道。

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鋸岳の向こうには遠く北アルプスがずらりと一望!!
剱岳や鹿島槍ヶ岳、そして白馬三山もくっきりと遠望することができました。

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八ケ岳連峰。遥か眼下には日向山(右下)、ずいぶんと登ってきた~

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風も弱く、快晴でポカポカ、頂上には1時間もの長い間のんびりしていた。

登頂はこの日の2番手。
のんびりしていると、続々と登山者が登ってきた。

素晴らしい好天に恵まれ、皆笑顔である。

そろそろ下ろうかとRさんと準備していると、IさんとYさんが上がってきた。
このお二人とはツイッターで知り合ったのだが、お会いしたのは七丈小屋のテント場が初めてだった。
前日Yさんに明日登ると聞いていたので、顔はわからないけどテント場にいたそれらしき二人組に声を掛けてみると、お二人だった。

頂上では4人で記念写真を撮る。
青空の下、最高である。

長居していた僕らは一足先に下ることにした。

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頂上を振り返る。
素晴らしい頂上だ。

お二人に声を掛けると、手を上げ答えてくれた。

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富士山や鳳凰三山を眺めながらの黒戸尾根の下り。

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核心のルンゼを下りきり振り返る。
Rさんが核心で奮闘中。こう見えて体感はかなり傾斜を感じる。
今回は雪がある程度あるからいいものの、もし氷化していたらここの通過は難しいものだろう。

これは夏道沿いだが、状況によっては右から巻くのも良い。
ちょうどRさんのいる鎖場の上に出ることができる。
状況次第だ。

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八合目まで下りてくればホッと一安心。

七丈小屋でテントを撤収し、竹宇駒ヶ岳神社までひたすら下った。
竹宇駒ヶ岳神社で無事の下山を甲斐駒ケ岳の神様に挨拶した時にはあたりは薄暗い。

標高差2200mの長大な黒戸尾根、いつ登っても素晴らしい充実感に満足感を与えてくれる。
何度登っても良い、素晴らしい尾根です。

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八合目で見納めな南アルプスの主稜線。
次は再びこのお山に登りたいなと思った山行でもありました・・・

(参考)
2012年2月5日
七丈小屋530頃
700八合目715
九合目・鉄剣755
850甲斐駒ケ岳950
八合目1055
七丈小屋1330
1720竹宇駒ヶ岳神社
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コメント
コメント
こんばんは。
息切れをしながら、読ませてもらいました。この話は、先日Rさんから少し聞いてはいましたが、なかなか厳しそうですね。自分も挑戦した、ただただそう思いました♪
2012/03/02(金) 17:06:55 | URL | とび丸 #- [ 編集 ]
ボン太郎・・・谷川で女の子と一緒だったという目撃情報あったぞー!!
結構がんばって山登ってるね。まー事故らないように・・・。
それでは。
2012/03/25(日) 08:03:13 | URL | 佐伯新平 #mQop/nM. [ 編集 ]
Re: タイトルなし

トビさん

→6189mの頂より眺めるヒマラヤはただただ素晴らしかったです!
高所であるがゆえの難しさはあるとは思いますが、そこに向けての過程もまた素晴らしいものがあります。
是非トビさんにもあのスケールの大きさを味わってもらいたい、そう強く思います!!
機会があれば是非!!僕もまた行きますよ!!
ヒマラヤ日記、久しく停滞していますが、また書き始めたいとは思っています。
2012/03/25(日) 13:07:48 | URL | あつし #- [ 編集 ]
Re: タイトルなし

新平さん

→お久しぶりです!元気にやっていますよ~!
なんですか~その情報は(笑)山の世界はいろいろな意味で怖いですね・・・!!
山はぼちぼちと、安全第一に楽しんでいます。山は怖いと剱で学んだことを忘れずに、常に謙虚で。

また剱沢に遊びに行きますよ!今年もというか毎年、年に必ず一度はと思っています(笑)
そして個人的には昨秋のネパールに続き今年も海外に行こうと考えています。
営業期間のことなんかも聞きたいので、ちかいうちに電話しますね!
それではまた!!

2012/03/25(日) 13:21:17 | URL | ボン太 #- [ 編集 ]
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