Everest Trek No10 ~アイランドピークアタック~

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[10月28日]  

アイランドピークBC(5000m)⇒アイランドピーク(6189m)⇒アイランドピークBC⇒チュクン(4730m)

夜はあまり眠れなかった。寒さと緊張のためだろうか。
シュラフは3シーズン用なのである程度寒いのは仕方ない。
今回は軽さとコンパクトサを重視して3シーズン用を選択。

長いトレッキング、登攀用の道具以外は自分で背負っている。
お金を出してポーターに預ければ空身同然であるけるが、そんなのは年をとった時で良い。
ヒマラヤとは長い付き合いになりそうだし、なによりも充実感が違うと思う。

真夜中の1時に起床、ラーメンとスープの軽い食事をとる。

テントから顔を出せば、まさに満天の星空。
ギラギラと光輝き、目が回りそうだ。
とにかく星空が近い。この距離感は日本では味わえない。

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出発は午前2時。

ヘッドランプの明かりを頼りに歩いていくと、やがて斜面に取り付く。
雪はない。暗闇の中、黙々とジグザグに登って行く。
ビスターリ・ビスターリ・・・

しばらくして前後して歩いていたオランダ人グループのうちの一人が頭痛を訴え下っていった。
幸い自分のコンディションは良い。チュクンリの高度順応の効果だろう。

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どれくらい歩いたのだろうか。
やがて夜が明けてきた。ヒマラヤの峰々が徐々に浮かび上がってくる。

岩尾根が終わり、簡単なフィクスポイントを前に、しばし休憩。
標高は5800m。ミルクティーが美味しい。

見上げれば険しい懸垂氷河。

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やがて周りの山々が朝焼けに染まってきた。

5800mで迎えた夜明け。心に残る瞬間だ。

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モルゲンロートに輝くアマダブラム(6814m)

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周りにはフランス人やオランダ人。
自分以外ははいずれも欧米人かネパール人だ。

BCからは見上げていたバルンツェ(7152m)の見え方が変わってきたことに登ってきたことを実感する。

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簡単な岩尾根のフィックスポイントを超えれば、クランポン(アイゼン)装着ポイント。

標高5800m。
驚くべきことにここまでほとんど雪が無かった。

ここまで登ってくると、稜線の上にはマカルー(中央奥)の姿も。
左の山はチョーポウ。なんだか「おにぎり」みたい。

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シェルパとザイルを繋ぎ、クレバスを迂回しながら登れば頂上直下のプラトー(雪原)に出る。
頂上稜線からアイランドピーク主峰を望む。
標高5900m、ここまで登ってきてようやく見ることができた。

頂はまだ遠い。

そんな時にふとプラトーの中央を見れば、ルートのすぐ横に大きな物体が。
デポ品かなと思い、シェルパになんとなく尋ねてみると・・・

シェルパはためらいもなく言い放った。

「あれは昨日ここで亡くなったインド人の死体だ」と。

衝撃の一言とはまさにこの事をいうのだろうか。
シェルパによれば、このインド人は高山病になったにも関わらず、
目の前の頂上に登るんだと言って聞かず、下山を主張するシェルパのいうことを聞かず、
そして意識を失ったという。

「・・・・」

聞いてはいたが、実際にその物を目の前にすると、なんとも。。

ここはそういうところなのだ。まさにそれを実感した。

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頂上稜線のコルから下がる傾斜の強い氷のガリー(溝)にクライマーが取り付いているのが見える。

しばらく待ち、いざ取り付く。
フィクスロープにユマーリングをかけ、いざ登る。
初めてのユマーリングで若干戸惑ったけど、休み休み登る。

初めて息が上がり、高度の影響を感じた。

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雪壁を時間をかけて登り、最後は若干ハングしてる雪壁を強引に乗り越えると、主稜線のコル(6050m)。
目の前にはローツェ南壁がドカーンと登場!!

凄すぎて何も言えない。
ヤバすぎます・・・

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頂上へと続く主稜線。

見事なリッジが頂上へ伸びている。

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フィックスロープをかけ替え、いざ頂上へ!

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午前8時40分、BCより登り始めて6時間半、アイランドピーク(6189m)の頂に立つことができた。

なんというのだろうか・・・
うれしい気持ちももちろんあったが、ほっとした気持ちが大きかった。
未知への挑戦、少なからず不安があったのは確かである。

そして思っていたよりも、余裕をもって登ることができた。
さらなる高みへの挑戦を、ヒマラヤの山々を眺めながら思っていた。

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アイランドピーク頂上でガイドのアンパサンシェルパと。

二人で持っているのはナムチェバザールで見つけた日の丸(日本国旗)。
「平和」・「幸福」という文字も。

頂上に立てたのはシェルパのおかげである。

それではアイランドピークより望む360度の大パノラマをどうぞ
!!

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まずなんといっても目に行くのが・・・ローツェ南壁(8516m)
あまりにも近く、あまりにも高く、その迫力ったらもう・・・・

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視線を移せばチョーポウ(左)の稜線の背後には世界第五位の高峰・マカルー(8463m)

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世界最難の壁ともいわれるマカルー西壁
8000mを超える高所でハングしているという・・・。確かにそんな感じがした。

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バルンツェ(7152m)

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ピーク41メラピークカンテガアマダブラム....。そして眼下にはイムジャレイク。

ピーク41(左奥)の鋭峰の右奥にはメラピークも。
メラピーク(6461m)はアイランドピークと並び人気なトレッキングピーク。11月には友人がチャレンジする。

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辿ったてきた雪稜の向うには連なるネパールヒマラヤ。

スウェーデンのガイドパーティも上がってきた。

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秀峰・アマダブラム(6814m)

素晴らしいの一言。その容姿もすっかり変わりました。
カンテガ(左奥)ヌンブール(右奥)も。

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ロールワリン山群を遠望。

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タウチェチョラツェを前景に重なるように連なるネパールヒマラヤ。

チョラツェのはるか右奥には一際鋭いガウリサンカール(7135m)!!

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遠くチベット国境の山々。
右奥の高いお山はチョオーユ(8201m)

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そしてヌプツェ(左)ローツェ

アイランンドピークからは360度の絶景を楽しむことができました。
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