
[10月26日]

チュクン⇒チュクンリ(5550m)⇒チュクン

夜、外に出てみれば空は満天の星空。
次から次に流れる流れ星・・・。
とても美しく、とても近い、素敵すぎる星空に、寒さも忘れてしばし見入っていた。
朝起きれば目の前には鋭くそそり立つアマダブラム。

ぐるりと囲むヒマラヤの高峰。

来し方を見ればタウチェ(右)やロールワリン(左奥)の山々。

ナムチェバザールからは間近に望めたコンデンリ(中央手前)も遠くなった。
そしてコンデンリに重なって、ヌンブール(中央奥)も望むことができる。
カレルン(左)やテンカンポチェ(右奥)の姿ものぞく。
素晴らしい眺めだ。
ヌンブールやカレルンは、後に訪れるピケピークからは正面に大きく望め、展望の主役のひとつともなるのでした。

この日はチュクンにステイ。
高所順応を兼ね、チュクンリ(5550m)に登る。
チュクンリへは直さんも一緒だ。シェルパは自分の客ではない直さんが一緒なのをあんまり好んでいるようではなかったが・・・。
登り始めに氷河から流れる川を渡り、急斜面に取りつく。
川を渡るための飛び石は凍結し、いささかスリリング。

標高にして300mほど登ると広大な台地に登りつく。
ここまでは昨日登った。標高は5000m。
目の前にはローツェからヌプツェに連なる8000mの稜線が雄大に広がる。

台地を抜ければ再び急登。
この時はてっきり高く見えた、左のぼた山か右の黒い岩峰のいずれかがチュクンリのピークかと思てたんだけど、
実はチュクンリのピークは中央右の奥の黒い岩峰だった。距離感の問題だろう。
急登を登り切ればコル(中央)に出る。さすがに息が苦しい。

標高が5350mほどのコルからは北側の展望があける。
眼下には広大なエベレスト氷河。その向こうには白き峰々。
ピラミダルなプモリが一際目立つ。その左にはギャチュンカン(中央奥の台形)やチョオーユ(左)もちらりと。

コルから望むチュクンリの真の山頂(中央の黒い岩峰)。
シェルパに聞けば、このコルで帰ってしまうトレッカーも結構いるらしい。
左手には下から見えてたボタ山の頂上へ続く道も。
少しすれば直さんも上がってきた。結構きついらしい。
5300mを超える標高では無理もない。

ここからの眺めは素晴らしい。
目指すアイランドピークの右上には世界最難ともいわれるマカルー西壁(8463m)・・・!!

アマダブラムはほんとカッチョイイ!!

しばし眺めを満喫し、いざチュクンリの「真のピーク」へ。
直さんは休憩して行くとのことで、一足先にスタート。
コルからの登りでは空気の薄さを感じた。
巨岩を縫うように登って行く。ビスターリビスターリ・・・
周りの景色は最高だ。
やがてチョルテンとたなびくタルチョが見えてきた。
この旅最初のピーク、チュクンリ(5550m)の頂上である。

360度の素晴らしい眺め。
アイランドピークの頂上稜線の上に大きいマカルー西壁。
ちなみにアイランドピークの頂上はマカルーとチョーポウ(左)の間、頂上稜線の一番高く見えている所。

バルンツェ(左)やヒマラヤ襞の美しい無名峰(右)。

無名峰、アマダブラム、タムセルク・・・
右下にはチュクンや5000m台地から見えたボタ山も。

そして目の前にはローツェとヌプツェの巨大な南壁。
とにかく近く、圧倒的。半端ない!!

風にたなびくタルチョ。そして遠くにはプモリ。

チュクンリ頂上で。
バックにはマカルー西壁にアイランドピーク。

ガイドのアンパサンシェルパは写真を撮るのがお好き。
特にこちらからリクエストもしてないけど、縦に横にズーム・・と(笑)
欧米人と多くの高所登山をこなしてるからでしょうね。
なかにはこんなお写真も。

チュクンリの眼下には巨大なローツェ氷河。
日本では見ることのできない巨大な氷河にも感動です。

憧れの8000m峰をはじめ、素晴らしい景色を満喫できた幸せな一時でした。

コルまで下りればナムチェから前後して歩いているシンガポールの若者チームと出会う。
少し話をしたが、いつも賑やかな彼らもこの高度でさすがにぐったりのようだった。
チュクンまではマカルー西壁やアマダブラムを見ながら下った。

ヒマラヤは素晴らしい・・・
- 関連記事
-
- Everest Trek No8 ~ポーターハウス~
- Everest Trek No7 ~ローツェ南壁やマカルー西壁の展望台・チュクンリへ~
- Everest Trek No6
スポンサーサイト
| ホーム |