積雪期憧れの稜線歩き〜南アルプス南部縦走〜
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12月2日〜12月10日
田代〜転付峠〜千枚岳〜悪沢岳(荒川東岳)〜荒川中岳・前岳〜赤石岳〜大沢岳〜中盛丸山〜兎岳〜笠松尾根〜易老度〜北又渡

南アルプス南部の山々を縦走してきました。9日間(うち2日は雪のため停滞)の山旅。寒気、強風、ラッセル、山の雄大さ…に晒されながらの前進。天候に恵まれて心に残る美しい景色を見ることができた静かな山旅。自分達以外、他に誰もいない南アルプス主稜線。山とじっくり向き合うことが出来ました。

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南アルプス南部。本当に山が大きく素晴らしかったです。現況を把握し、これまで無雪期や残雪期にこの山域を訪れ体感したことを踏まえ先を想像し、赤石岳より先に踏み入れるか否か…山を良く見て考え…これまでの経験を活かせたと思います。

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千枚小屋、荒川小屋、百間洞山の家、では快適な冬期小屋にお世話になりました。本当にありがたかった。そして同行してくださった鳳凰小屋番あおとさんにも感謝です。心に残る山旅でした。

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2017年12月南アルプス南部縦走・個人的メモ
【食料事情】
12月2日(土) 晴
田代→保利沢小屋→1725出合幕営
夜・うどん1玉、朝・ラーメン2玉
12月3日(日) 晴
出合750→転付峠→二軒小屋→1640着2280m付近ガレ場縁幕営
夜・味噌汁1、パン2、酒少々、
朝・うどん2玉、
12月4日(月) 晴→曇→千枚岳山頂付近から風雪→夜は雪
2280m付近幕営地→千枚岳→千枚小屋
夜・ちゃんぽん1玉、お菓子、酒少々、あおとさんのパスタ少々、味噌汁1、レモンティー
朝・お菓子、あおとさんのパスタ少々、レモンティー
12月5日(火) 風雪→昼から晴
千枚小屋冬季小屋で停滞
夜・自分のアルファ米+あおとさんのカレー、カップラーメン、酒少々、お菓子
朝・うどん2玉、レモンティー
12月6日(水) 晴強風
千枚小屋→千枚岳→悪沢岳(荒川東岳)→荒川中岳→荒川前岳→荒川小屋
夜・ラーメン1、味噌汁1、ホモソーセージ2本、お菓子少々、あおとさんの肉1枚&サラダ少々、日本酒(菊水)少々
朝・うどん1玉、レモンティー、お菓子
12月7日(木) 晴
荒川小屋→赤石岳→百間洞山の家
夜・うどん1玉、ラーメン1、ホモソーセージ、お菓子、日本酒少々、レモンティー
朝・さきぞうさんに頂いたアルゼンチンティー、お菓子、味噌汁
12月8日(金) 風雪
百間洞で停滞(冬期小屋日中で-4~5℃)
昼・にゅうめん、お菓子、レモンティー
夜・ビーフシチュー&米、お酒少々
夜、北杜夫「白きたおやかな峰」を一気に読了。カラコルム・ディラン峰初登頂を目指す熱い物語り。本編を読み終わり、小屋の外へトイレをしに…なんと空は満天の星。ヘッドランプを消し、星空を眺めながら小便をしている最中。まさに正面にひと筋の流れ星が…。なんだこれはと思いながら、小屋に入り遠藤甲太の解説を読んで就寝。流れ星…今の願いは無事下山して、温泉に入ること…。
朝・ラーメン1、お菓子少々、レモンティー
12月9日 晴強風
百間洞山の家→大沢岳→中盛丸山→兎岳→笠松尾根2400m付近幕営
夜・ラーメン1、レモンティー、お菓子少々(板チョコ他)
朝・板チョコ、ホモソーセージ1、レモンティー
12月10日 晴
笠松尾根2400m付近→易老度→北又度
夜・ラーメン1、レモンティー、お菓子少々、ホモソーセージ1
朝・板チョコ、レモンティー、ウイダインゼリー1

【パッキング・出発時】
ザック・ガッシャブルム100L
・シュラフ大
・シュラフカバー
・コッヘル、ガスヘッド

「・アルファ米(白米)5食、うどん7玉
ラーメン9玉
・味噌汁4、豚汁他3
・ビーフシチュー1食
・アルファ米(おこわ)2食
・ポカリアクエリアス各1
・レモンティー大袋
・ガス大2、小1」
「板チョコ1、おにぎり4、パン5個入、フルタのチョコ1袋、ビスケット1袋、魚肉ソーセージ3+5、タイ土産、グリーンガム5枚、ウイダーゼリー2、せんべい(ぱりんこ)1袋、レーズンパイ1袋…etc」
・酒(まる.900ml)×1

・ピッケル
・ストック
・スコップ
・テント、テントポール
・テルモス
・アイゼン
・青袋(手袋、ミトン、靴下1)
・厳冬期用二重靴(スパンティーク)
・ネオプレーンソックス(ノース)
・アウターシェル上下
・スパッツ(古)
・わかん
・ゴーグル
・化繊ジャケット(紫・パタゴニア)
・ダウンジャケット(黒・ME)
「長袖2(Z、ME青)、半袖1、タイツ(マムート)、靴下2、下着1、手拭い」
充実の2015-2016冬
3月31日
今冬も心が満たされる山行が出来ました。厳しい冬山は槍ヶ岳で終了。寂しいようなホッとしたような。怪我無く無事にやれたのが1番。
2015年12月
恵那山、中央アルプス・桂木場~木曽駒ヶ岳、富士山・白山岳、南アルプス・白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)、東北・飯豊連峰(川入~三国岳~飯豊本山、12月27日~1月1日)
2016年1月
氷ノ山、上州武尊山、谷川岳西黒尾根、荒船山、大菩薩嶺、八ヶ岳・赤岳
2016年2月
南アルプス・笊ヶ岳ランカン尾根~小笊~大笊(笊ヶ岳)~布引山
2016年3月
南アルプス・聖岳東尾根~聖岳~上河内岳、南アルプス・仙丈ヶ岳地蔵尾根、谷川連峰・白毛門~朝日岳~巻機山、北アルプス・大喰岳西尾根~槍ヶ岳~西鎌尾根

今の私の力を尽くした自分なりの充実の山行が出来ました。その中でも印象的な山行を以下にまとめました。今冬の田口の備忘録。

①本来の山の大きさを体感。これこそが真の山登りだよなと頂でロープウェイ組を横目に思った「桂小場~木曽駒ヶ岳(12月5日~12月6日)」
②私の1番好きな稜線。今回は雪も少なくあの厳冬期の厳しさは無いけど、南アルプスの小屋番仲間達との愉快な山旅であった「南アルプス・白峰三山(12月16日~12月20日)」
③連日吹雪に晒された白き世界。時に腰ラッセルをしながら猛烈な烈風の中のサミットプッシュ。風雪の向こうにぼんやりと山頂標識が見えたあの時の気持ちは言葉では言い表せない。山行5日目の12月31日夕方、初めて姿を見せてくれた美しき飯豊連峰主稜線に感動し、飲めや歌えや最高の年越し。本物の雪山を味わった「厳冬の飯豊連峰・飯豊本山(12月27日~1月1日)」
④霧に包まれた樹林帯の一向に変化のない景色の中で雪にもがき苦しみながら這い上がった真っ白な濃霧の頂で大いなる充実感に包まれた「笊ヶ岳ランカン尾根(2月11日~2月13日)」
⑤南アルプスの巨峰に抱かれた静寂でこの上なく美しい雪稜を烈風に晒されながらしぶとく諦めずに進み聖岳の大きさを体感。上河内岳の眺めも印象的で、下山中には驚きの出会いもあった「聖岳東尾根~上河内岳(3月1日~3月4日)」
⑥南アルプスの女王の裏の顔を見たくて再訪した「仙丈ヶ岳地蔵尾根(3月11日~3月13日)」
⑦長年想っていたルートを辿りどこまでも連なる美しい白き山並みに歓喜した「白毛門~朝日岳~巻機山(3月16日~3月18日)」
⑧風雪を突き抜け青空広がる北アルプス主稜線。大展望の頂で思いを巡らせ一礼して下山。いろいろあるけど山は良いなと思った「大喰岳西尾根~槍ヶ岳(3月24日~3月26日)」

いずれも自分達以外に人間は稀で静かな山旅。私の今の志向を体現した山行。今しか行けないかもしれない、深くて静かな昔から憧れていたルートを巡っておりました。長年想っていた計画を実現でき嬉しかったです。それぞれが各地の山仲間との山旅。単独で深くて静かな山に行く山熱が今の私には無く、友人達の力にも助けられました。計画発起人(飯豊連峰は除く)の私の思考の誘いに快く乗ってくれた山仲間に感謝です。そして単独ではないがゆえに日程は固定されていることもありましたが、お天気には恵まれた感があります。お天道様にも感謝です。春からの予定も定まりました。楽しみです。
厳冬の南アルプス・白峰三山vol6
2月21日 

北岳山荘→中白峰(3055m)→間ノ岳(3189m)→農鳥小屋→西農鳥岳(3050m)→農鳥岳(3026m)→大門沢下降点→大門沢小屋


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標高3189m。

甲府盆地から仰げば純白に連なる南アルプス・白峰三山。
その中心にどっかり鎮座する巨峰・間ノ岳。





厳冬の南アルプス・白峰三山vol5
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[北岳・厳冬。風格を感じる優美な姿。]

2月21日 

北岳山荘→中白峰(3055m)→間ノ岳(3189m)→農鳥小屋→西農鳥岳(3050m)→農鳥岳(3026m)→大門沢下降点→大門沢小屋

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夜明けを迎えるのは早かった。
小屋の中は静寂。疲れもありよく眠っていたようだ。
避難小屋の有難みを強く感じる。

出発準備も前日のように風に煽られることなく、いたってスムーズだ。

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外に出れば強風が迎えてくれる。
かなり強い。今日は日本最高所の稜線歩きだ。
大丈夫か?少し不安になる。周りには生き物の気配は無い。一人ぼっちだ。

眼下には甲府盆地の夜景。
まばゆくキラキラと輝いている。
厳冬期の南アルプス主稜線、いろいろな気持ちが交錯し、いつも以上に街の光は明るく見えた気がした。
ふと、甲府在住のSさんの顔が浮かぶ。穏やかな関西弁のSさんが・・・。
下界から見える白峰の山はどんな表情で見えているのだろうか。

「ありがとうございました」

小屋に一礼し、意を決して歩き出す。

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稜線に上がれば、中央アルプスや仙丈ケ岳、そして猛烈な西からの烈風に迎えられる・・・。

シュカラブの向こうには仙丈ヶ岳。
「美しい」その一言に尽きる。まさに南アルプスの女王だ。

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北岳を背に中白峰・間ノ岳へ。

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西からの激しい烈風に晒されていれば、反対側からは太陽が昇ってきた。

何度も見ているご来光。
いつ見ても美しいお山でのご来光。

なにも考えず、心を無にただ太陽を見つめる。

厳冬・単独・標高3000m・・・
この日のご来光は一段と心に染み入るものがあった。

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山にいる幸せ。

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目の前に聳える中白峰を目指す。

風は強く、しばしば耐風姿勢を強いられ、なかなか進まない。
ゴーグルの有難みを感じる爆風。

「引き返すか」ともちらりと頭をかすめたが、夕方から明日にかけては悪天の予報。
今日が判断の分かれ目だ。全ての判断は自分自身。

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聞こえるのは風の音のみ。

なにか畏怖さえ感じる。

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標高3055mの中白峰。

目の前には北岳が大きい。
見事な山容、素晴らしいの一言だ。

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行く手には間ノ岳。

吹きっさらしの稜線、西側は雪が飛ばされ岩が露出している。
今、この写真を撮っている時も、強烈な風に煽られている。

「ゴオー」

うなる風の音。

ピッケル突き刺し、飛ばされないように必死に踏ん張りシャッターを押す。

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主稜線から振り返る北岳。

どこから眺めても絵になる山だ。

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雄大・・・!

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厳冬の稜線、太陽の光の恵みをより強く感じる。

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稜線から覗き込めば、美しい弘法小屋尾根。
巨峰・間ノ岳にダイレクトで突き上げる美しい雪稜だ。
いつか辿ってみたい憧れのルートである。

純白な北沢カールが不気味だ。

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振り返れば中央アルプス。

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その手前には長大な仙塩尾根。

未踏の三峰岳(左)はもちろん、今年こそは仙丈ケ岳~塩見岳まで完遂させたいものだ。
行きたい山・ルートは尽きることがない。幸せなことだ。

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間ノ岳の頂も近づいてきた。

                  ~つづく~
厳冬の南アルプス・白峰三山vol4

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[日本第二の高峰・南アルプス北岳。ようやく辿り着いた3193mの頂。]

2月20日 

ボーコン沢ノ頭→八本歯ノコル→北岳(3193m)→北岳山荘

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頂上稜線分岐から雪壁を登り、緩やかに登ってゆく。

見覚えのある頂上稜線。本当の頂はいまだ見えない。

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夜叉神峠より登り始めて28時間。

ようやくその頂が見えてきた。
約一年ぶりのその頂。

あの時と変わらず、快晴の青空だ。

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南アルプス・北岳(3193m)。

冬の頂に初めて立ったのは2011年3月5日。

あれから1年。

この1年はいろいろとあった。
不甲斐ない一年だった。

この一年の失敗を糧にしなければならない。

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北岳からの眺めは素晴らしい。

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優美な仙丈ケ岳。

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甲斐駒ケ岳も眼下に。
あの頂から北岳を眺めて2週間。

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甲府盆地の向こうには富士山。
よく登ってきたものだ。

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ここより高いのはあそこだけ。

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多くの人で賑わっているんだろうな~、と八ケ岳を眺めぼんやり思う。

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「やったぜ~!」

頂上で。
自分自身の力で掴んだ頂、嬉しかったですよ。

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静かな頂で一人たたずむ、なんともいえない良い時間。

頂上では素晴らしい景色を満喫しました。
次に目指すは南アルプスの主稜線。

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巨大な間ノ岳を正面に北岳山荘へ。

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頂上稜線より辿ってきた池山吊尾根を俯瞰する。
はるか眼下には二日前に歩いた林道も。
なんともいえない充実感。

しかしながら今回の目標は白峰三山縦走。
雲上の旅は始まったばかりだ。

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急なトラバースなどを慎重に下り、徐々に下降していく。

北岳を振り返る。

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北岳山荘へ。
正面の中白峰が大きい。

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今夜の宿は北岳山荘の冬期小屋。
お世話になります!

赤い屋根の向こうには雲に埋もれる富士山。
頂がほんのちょこっと・・・

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こちらから見る北岳もなかなかにカッコイイ!

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凍りついた扉をあければ、さらに・・・
雪を掻き出し、二重扉をこじあけ、中へ侵入。

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北岳山荘は標高2900m。

ここは稜線のオアシス、テントを張れば快適な「ホテル北岳」のできあがり!

冬期小屋ノートによれば、ここに登山者がやってきたのは1月初旬以来のようだ。
ノートには強者の数々、コアな登山者の本音が興味深い。
厳冬の北岳山荘にやってくるような人々は個性豊かだ・・・

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北岳も夕焼けに染まる。

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稜線に上がればちょうど夕日が落ちようとしていた。

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暮れる仙丈ヶ岳。
明日はどんな景色に出会えるのだろうか?

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一日の終わり。
太陽が落ちてからも、しばし立ち尽くし眺めていました。

(参考)
2012年2月20日
ボーコン沢ノ頭720
950八本歯ノ頭1005
1240トラバース道分岐1255
1330主稜線分岐1335
1355北岳1435
主稜線分岐1450
1535北岳山荘
厳冬の南アルプス・白峰三山vol3

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[豪快な北岳バットレス。青空に映え美しい!]

2月20日 

ボーコン沢ノ頭→八本歯ノコル→北岳(3193m)→北岳山荘

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夜中より風は強まり、絶えず吹きつけテントを揺らした。

長い夜だった。

やがて夜が明るんできた。富士のシルエットが浮かぶ。

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すごい所に来てしまったものだ。

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そしてご来光。
山にいるからこその瞬間。

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山々も朝日に染まりはじめる。

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モルゲンロートに輝く北岳。

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間ノ岳や農鳥岳も輝く。一瞬の輝き。

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ここまでの苦労も吹き飛ぶ朝の一時だった。

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強風の中、テント撤収に手間取り苦労する。
これも単独行ならではか。なにもかも頼りになるのは自分のみ。

いざ北岳を目指し出発!!

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今日も快晴。

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遠く北アルプスも一望。

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森林限界を超えたにも関わらず、稜線もラッセル。
膝下ほどとはいえ、なかなか進まない。

厳冬の南アルプス、そう甘くはない。

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大きく迫る北岳。

日本第二の高峰にふさわしい山容だ。

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無風快晴の晴天、素晴らしい景色を独り占め。

最高~

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浮かぶ富士。

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八本歯ノ頭から振り返れば、辿ってきた尾根と鳳凰三山。

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いよいよ核心の八本歯の下降へ。
去年三月のイメージがあるとはいえ、少なからず緊張していた。
背中には大きなガッシャブルム。

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八本歯の下降はたっぷりと雪が積もっていた。
豪雪を切り崩し、慎重に慎重に。
落ちたらやばいことになるだろう。
絶対にミスは許されない。一歩一歩確実に下りた。写真はなし。

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コルに下り立ちほっと一息。

八本歯ノコルからは北岳目指しラッセル。
ところによっては腰~胸まで埋まり悶絶。自分との闘い。

頂はまだまだ遠し。

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八本歯を振り返る。
背後には大きな富士。なにか見守られているかのようだ。

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結構登ってきた。

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北岳山荘トラバース道との分岐で一休み。

ザックを放り出せば、なんと身体が軽いこと。飛んで行けそうだ~と一瞬思う(笑)

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ようやく厳しいラッセルからも解放されるも、ペースは上がらない。

無心でひたすら前へ。
こういう瞬間は貴重なものかもしれない。

稜線もようやく近づいてきた。

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長い登りの末、ようやく南アルプスの主稜線に到着。
伊那谷を隔てて中央アルプスが目に飛び込んでくる。

ザックをデポし、いざ北岳頂上へ。
頂上まではあとわずか。

                    ~つづく~
厳冬の南アルプス・白峰三山vol2

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[ボーコン沢ノ頭より望む南アルプス・北岳。豪快な北岳バットレス!]

2月19日 

幕営地→池山吊尾根→城峰→砂払(森林限界)→ボーコン沢ノ頭(幕営)

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極寒の夜をやり過ごせば、夜空には満天の星空が。
テント撤収をし、出発する頃には空が明るくなってきた。

城峰へ向け、緩やかな尾根をいく。
木陰の向こうには朝焼けに染まる白峰の巨峰。重厚な間ノ岳。

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農鳥岳。あの頂にたどり着けるのだろうか。

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振り返ればご来光。

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雲海の上に突き抜ける霊峰・富士。

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城峰を過ぎ、タル沢ノコルに下ってからは、樹林帯の急登。

ひたすらラッセル。太もも前後のワカンラッセルを延々と繰り返す。

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鳳凰展望台でいったん視界はあけ周囲の山々が。

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再び樹林帯へ。

ラッセル・ラッセル・ラッセル・・・

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長いラッセルの末、ようやく砂払へ。
視界が開け、行く手にはボーコン沢ノ頭(奥)が。

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目の前には迫力ある南アルプスの主稜線。

目指す3000mの稜線はまだ遠い。
そして北岳はいまだ見えない。

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巨峰・間ノ岳(3189m)。

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ボーコン沢ノ頭へ。
あいかわらずのラッセルが続く。
疲れもあり、重荷もあいまって、なかなか進まない。

苦しかった。

そして一歩一歩、はやる気持ちを抑え登っていけば、目の前にはようやくこの山が・・・

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南アルプス・北岳(3193m)
雪を被ったド迫力な北岳バットレス!!

登り始めて8時間、ここまで登ってきて「やっと」見ることができた。

豪快だ!!

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この景色を独り占め。

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この日はボーコン沢ノ頭から間ノ岳方向に一段下りた所に幕営。
吹きっさらしのボーコン沢ノ頭、夜は強風が予想できたので念入りに・・・

景色は最高!!

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テントの中からはこの景色・・・!

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ほとんど風のないボーコン沢ノ頭。

夕暮れに染まる山々の眺めを楽しみました。

(参考)
2012年2月19日
幕営地610
城峰645
935鳳凰展望台955
1110砂払1140
1405ボーコン沢ノ頭
厳冬の南アルプス・白峰三山vol1

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[鳳凰三山より望む南アルプス・白峰三山。2009年12月。]

南アルプス・白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)。
日本一高い3000mの稜線。思えば初めての単独登山は2006年秋の白峰三山だった。
そしていつからか憧れになった厳冬期の白峰三山縦走。

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[北岳より望む長大な南アルプス主稜線。2011年3月。]

去年3月、冬の北岳に登ることができた。
池山御池小屋から友人と2人でラッセルすること10時間、無風快晴の3193mの頂。
前年の敗退からの1年のことを想い、頂上では胸にこみ上げるものがあった。
そして北岳から延びる長大な稜線を見て、次はこの稜線を縦走だと誓う。

あれから1年。
この1年はいろいろあった。
情けない自分もいた。
そんな自分を変えたくもあり、単独で挑むことにした。

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[ボーコン沢ノ頭より望む北岳。2011年3月。]

出発までの数日間、大きな葛藤があった。
厳冬の山に向かう時はいつものことだが、今回のそれは特別のもがあった。
あの気持ちの重さは何なのだろうか・・・
単独ゆえだからでもあるのか。不安で仕方なかった。

山梨へ向かう道中は雪降り。
なにかを考えられずにはいられなかった・・・
この日は山梨県南アルプス市のTさん宅に前泊させていただく。
食べきれないほどの料理など、おもてなしに感謝。

しかしこの時でさえ心中は揺れ動いていた。
鳳凰三山に、はたまた友人に誘われていた八ヶ岳・権現岳に転進しようか・・・
正直迷っていた。

だが、山に入る以前のここで逃げたらだめだと思った。
そして緊張感に包まれる山旅が始まった。

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2月18日 
夜叉神峠入口→鷲住山→歩き沢橋→池山吊尾根→池山御池小屋→尾根上(城峰手前)

山旅の始まりは夜叉神峠から。
Tさんに送っていただく。早朝にもかかわらず感謝。

車が去れば、あたりには静寂。目の前には暗闇のゲート。

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林道を行けば、すぐに夜叉神トンネル。
左手の扉をあけ、トンネル内へ。

1km以上もの長いトンネル。静寂。響く水滴の落ちる音。
これからの山行の不安をより一層かき立てられた。

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トンネルを抜け、雪積もる林道を歩いて行くとやがて視界が開ける。

しかし目指す山々は雲の中。
強い寒気の影響だろう・・・

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鷲住山から野呂川へ。

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もったいなほどの急降下をこなし野呂川に下り立つ。
吊り橋を渡り、足場の悪い急斜面を登り林道へ。

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新雪をラッセルしていけば、ようやく北岳池山吊尾根の登山口、歩き沢橋。
夜叉神峠より歩くこと3時間。南アルプスはアプローチだけで一苦労だ。
しかし、それが山の静かさを守っているのだろう。良いことだ。

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静かな樹林帯。聞こえるのは風の音。
1時間ほど登り振り返ると、対岸にはさきほどまでいた林道。
自分は何をしているのか・・・

雪深くなるとやがて吊尾根に乗る。

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道は右に折れ、尾根に沿っていく。
いよいよ雪は深くなり、膝上まで潜るように。

しばらく行くと池山御池が見えてきた。

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雪深い池山御池。
時おり腰まで埋まる。

振り返れば一筋のトレース、そして青い空。

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池山御池小屋。

良い時間で、ここに泊まろうとも考えたが、雪の深さに前進することに。
避難小屋は非常に魅力的だが、翌日のラッセルを考えると・・・

ワカンを装着し、出発!

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樹林帯を前進。
雪は深くなかなか進まない。

そして尾根に向けて左手の急斜面に取り付くところで日没。

そこからは深い雪に、全く進まず・・・
急斜面だけに胸まで埋まり・・・
雪と木の枝をかき分け・・・
ルートの目印も見失い・・・

真っ暗闇の樹林帯で悪戦苦闘。

とにかく登れば良いので、目の前の斜面切り崩しひたすら一歩一歩・・
背中の重荷、激しい雪に・・・、記憶してたよりもはるかに時間がかかった。

そしてようやく尾根に乗れば見覚えのある広場に。
ちょうど夏道とぶち当たる。現在地が分かり、一安心。

テントを建て、転がり込む。初日から13時間行動とあいなってしまった・・

(参考)
2012年2月18日
夜叉神峠登山口630
鷲住山入口810
925野呂川吊橋
1015歩き沢橋(池山吊尾根登山口)1030
1400池山尾根上
1520池山御池小屋1600
1950尾根上(城峰手前)

西穂ふたたび・・・反省
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4月7日~4月8日 
新穂高温泉→西穂高ロープウェイ→西穂山荘→西穂・丸山→新穂高温泉

今週末は先週末に引き続き西穂高岳へ。
今回はIさんと西穂高岳独標を目指しました。

初日は雪降る中、西穂山荘へ。
先週に引き続きの雪降り・・・「明日こそ晴れろよなー」
西穂山荘は多くの登山者で賑わっていました。
Hガイドや剱沢小屋常連のTさんご夫妻をはじめ、多くの知った人を見かけました。

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この日は山荘前にテント泊。
ここでまさかのハプニングが発覚・・・
雪は降りしきり、身も心も寒かった。
ただただ反省です。

夜中には雪も止み、まん丸の満月と星空が・・

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翌朝は快晴。
テント内の気温はマイナス16度。。テントはバリバリ。
寒かった~。
外は強風で体感温度は・・・

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西穂高岳山頂を目指すガイドさん達やTさんご夫妻を見送りのんびり出発。
景色は最高。

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小屋から一段登れば西穂高岳や独標が。

多くの登山者が登っている。

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頂上稜線は一段と風が強そうだ。。

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自分はここ丸山まで。

山々の美しい景色を眺めながら、西穂山荘に下りました。

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西穂山荘は稜線の風が嘘のように、風も無くポカポカ。
飛騨高山の街並みの向こうには加賀の霊峰・白山がとても綺麗でありました。

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西穂山荘でまたまた今週も西穂ラーメン(今回は醤油味)をいただき、西穂高口へ下山。
西穂高口は多くの観光客でにぎわっていました。

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北アルプス・西穂高岳(2909m)。
この2回はいずれも西穂独標までの予定ではありましたが、
先週は悪天、今週は自分のポカで頂に立つことはできませんでした。

今までに2回(2月・3月)その頂に立っていますが、今冬は叶いませんでした。
今回の失敗を糧に気を引き締め、来冬は再びあの険しい稜線を辿って西穂高岳の頂に立ちたいものです。