剱を眺め...

先日、鳳凰三山で山の歌を聴いた。
そこに「剱だんちょね節」があった。
その歌を聴きながら、ふと「剱岳」での日々が頭に浮かんだ。

先月、NHKの「プロフェッショナル」で富山県警山岳警備隊について放送していたが、その前身「プロジェクトX」でも冬剱での遭難を交え、山岳警備隊の生い立ちが放送されている。

そこに「剱だんちょね節」は出ており、知っていた。

プロジェクトXは好きな番組で、よく見ていたのだが、「剱岳・摩の山大遭難」は見ていなかった。
しかし、剱澤小屋にビデオがあった。
番組には剱澤小屋の佐伯友邦さんも出ている。

それをダビングさせてもらい、今でもよく見る。「プロフェッショナル」ともどもことある事によく見るのだ。

なぜか?

剱岳周辺では遭難事故がよく起こる。
あの山でひと夏過ごし、いろいろな登山者を見、残念なことに多くの事故を間近で見た。

「山は怖い」。

剱澤での小屋番生活を経て、いろいろと学んだ。
遭難・事故に対する自分自身の意識も変わったと思う。

山は美しいし、楽しい。
しかし実に難しい...。。
そんな山と、どう付き合うか?
しばしば考えることだ。

剱岳は登りながら、そして日々眺めながら、そんなことを考えさせてくれるきっかけをくれた山だった。
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ボンちゃん



剱澤小屋では「ボンちゃん」と呼ばれていた。
名付けたのは白馬のガイドのKさん。

確か、ガッパさん(職人さん)差し入れの「ボンバー」とか言う雑誌が主な名の由来。

それ以来「ボンバー」「ボンた」「ボン太郎」と呼ばれ、最終的には「ボンちゃん」に落ち着いた。

「ボンちゃん」、なんとなく気にいっていた。

他には普通に「あつし」。名前そのまんまである。

思えば今まで山小屋では多種多様バラエティーにとんだ名前をつけられたものだ。。

さて今年は何て呼ばれるだろうか...。

楽しみである


[画像]
朝焼けの八峰。


番宣・・・・!!


お知らせです。

剱岳を守る富山県警山岳警備隊、その中で山田分隊長をクローズアップした「プロフェッショナル」というNHKの番組が放送されます。。
10月に放送予定でしたが、諸事情があり、放送延期になっていました。

ですが、ようやく放送されるようです。

今日、ガッパさん(職人さん)のブログを見て知りました。

もしよかったらご覧下さい。

小屋内でも取材されており、私のご案内風景(夕食時)も撮られましたので、私もちらっと出ているかもしれません!??(笑)
そんなことはともかく、楽しみです

詳しくはこちらまで。。
「番宣・・・・!!
http://sanzoku7go.exblog.jp/9921800/」
剱澤小屋 3

剱澤小屋では多くの人々と出会った。
「出会い」は小屋番の魅力の1つである。
そんな思い出の人々をすこし紹介します。

?佐伯一家。
→いわずと知れた、剱澤小屋を守る家族。一言で言うと温かい。人情のある山小屋です。また友邦さんと新平さんは揃って、巨人・ヤンキース・松井ファン。。私も松井ファンなので、毎日BS見ながら盛り上がっていました。
ワールドシリーズはすごかったと想像します。私もネパールから帰ってきて、松井の活躍を聞いた時は鳥肌がたちました

?アンヌル
→剱澤にもう10年以上来ている頼りになるネパール人。
ネパールではクンデにある彼の実家へ行った。

?工事の人々。
→坂井組やガーズの職人さん達。皆さん個性豊かでしたが、中でもガーズの頭、ガッパさん(北川さん)は、いろいろな面でインパクトがあり、おもろかった。江尻さんや前田さんは元気かな...
また坂井組の皆さん、特に清水さんや鈴真さんは何言っているのか分からなかった(笑)

?富山県警山岳警備隊の皆さん。
→剱・立山を守る、日本一の山岳警備隊。
皆さん熱いけど、面白い方ばかりです。

?山岳ガイドの皆さん。
→剱澤では多くのガイドさんにお世話になった。
中でも立山ガイドの皆さん、特に多賀谷さんと稲葉さんとはいろいろ話し、楽しかった
また池田さんはインパクト「大」である。

印象的なのは、日プロの近藤先生と多賀谷さんを交えて、ヨガをやったこと。痛かったけど、良い思い出です

?田嶋さん
→一般の方で、1番剱澤小屋に来られたご夫婦。
千葉県にお住まいなのだが、10回以上来ていたんじゃないかな..
源次郎尾根や北方稜線などいろいろなところへ行かれていた。。

とまあいろいろな方々にお世話になった。皆さんとまたお会いしたいものです。

楽しい、2009年の夏であった

[画像]
雲纏う剱岳。剱沢も雲海に埋まり幻想的な朝だった。
剱澤小屋?


初めて剱澤へ行ったのは2009年4月末。
GWに立山で研修(飲み会?!)があり、時間があったので、挨拶に伺った。

雪の立山連峰は素晴らしい...。多くのスキーヤーやボーダーで賑わっていた。

剱御前からは「剱岳」が目の前に。。
圧倒的な存在感。

雪に埋もれる剱澤小屋では、突然の訪問にもかかわらず、小屋の皆さんに歓迎していただいた。

夕方外に出て夕焼けに染まる剱岳を眺めいた。するとMガイドが出てきて、「お客さん1人だし、明日ついてくるか?」と。
突然のことで驚いたけど、良い機会なので、お願いした。装備は小屋で借りた。

翌日は快晴、源次郎尾根は高度感があったが、ほんと素晴らしかった。
ロープは1峰頂上から2峰の懸垂が終わるまでつけた。

剱岳、山頂からの眺めは心に残った。
深い谷に剱の懐の深さを感じた。

下りの「蟹のヨコバイ」ではノーロープということもあり、緊張感があった。

コルからは平蔵谷をシリセードで一気に下り、小屋へ登り返すのだが、暑くて苦しい。
そこら中に雷鳥が飛んでいた。

小屋から見上げる剱岳、前日とは少し違った気持ちだった。

夢のような1日だった。。

[画像]
剱御前より剱岳。
まさに岩と雪の殿堂
剱澤小屋?


2009年は7月から10月まで北アルプスの剱澤小屋で働いていた。。
岩と雪の殿堂と呼ばれる「剱岳」を見ながらの、小屋番生活はまさに最高。

今までいくつかの山小屋で働いたが、人々の温かさはここが1番だ。
小屋の佐伯一家をはじめ、常連さん、工事の職人さん、警備隊、山岳ガイドさん.....。富山の人は皆さん良い人だった。

剱岳には春の源次郎尾根を皮切りに何回か登った。
ちょっと高度感はあるが、もう最高である。

また山小屋の休暇では、小屋番の友人達を訪ねて槍ヶ岳まで縦走した。
快晴の槍の穂先から見た剱岳には、感動したものだ。

そんな充実した剱澤小屋での小屋番生活を振り返ってみたいと思います。

ネパール1人旅はその後にでも...。